家族に認知症がいるすべての人必読!
「介護疲れ」を無視して頑張ろうとしていませんか?
懸命に支えても、尽くしても止めれない進行への理解と「ケアを続けられるしくみ」づくりで、時間的、精神的、肉体的な負担が軽くなる方法。
【目次】
Part1また、ため息ついていない?
「介護疲れ」のサインに気づく
イライラ言動が出ていない?/ストレスの限界かもしれない/体も心も悲鳴をあげている/介護疲れのサインに気づく/まじめで一生懸命な人ほど、負のループにおちいることがある/4つの問題で、疲れが慢性化。ほうっておくとうつになることも/認知症のタイプと、症状の現れ方について正しく理解する/先行きが不透明なら、まず進行段階と症状、期間を理解する/周囲から孤立していないか?わが家のケア体制を見直す/これまでの関係をふり返り、わだかまりをときほぐす/治せない病だと理解することで、冷静さと余裕が生まれる/家族のケアは人間関係の延長。理詰めでとり組むとつらくなる/軽度でも、同居していなくても、介護疲れに襲われることがある/更年期、中年期の問題、寝不足による免疫力低下に注意/家族や周囲の声を無視せず、聞く耳をもつ/認知症をみてくれている主治医に相談し、カルテをつくってもらう
Part2ケース別対処法
「おおらかな介護」がケアする人の心を守る
イライラさせられる症状の理由を知っておおらかに対応する/寛容ではいられない症状には、家族以外の手を借りる/いらだつのはしかたのないこと。まず、自分自身に寛容になる/いらだちは、ストレスを気づかせてくれる機会だと捉える/「譲れないこと」を諦めない。「無理なこと」を引き受けない/「ひと息つく」ことで続けていける。休養に罪悪感を覚える必要はない/10~30代の介護者は、より負担を感じやすい/「他人に頼りたくない」心理は危険。人を頼り、人とわかち合う/「ほどほどにできればいい」と思えば、虐待をさけられる
Part3介護で心が折れないように
「続けられる生活のしくみ」をつくる
認知症の人も、家族も、全員が「割を食う」のが持続可能なケア/現状に無理がないか、介護体制を立て直す/実際に行っているケアの内容と、周囲の人の分担を確認する/医療機関、行政、地域……認知症の味方はこれだけ存在する/「思いつきケアメモ」で、考えをアウトプットし、周囲に伝える/「理想のケア」を追い求めず、できる範囲で「持続可能なケア」へ/時間とお金の損失はまぬがれない。ケアで「失われるもの」を明確に/困ったら地域包括支援センターへ。必ず悩みに応じてくれる人がいる/介護のプロになる必要はない。主治医などの専門家の評価に頼る/週末介護こそ追い詰められる。協力体制をつくり、うつを回避
Part4認知症が進んでも大丈夫!
「なんでも頼る精神」でこれからを乗り切る
認知症の進行に応じて、ケアの内容を変化させていく/できる、できないをくり返す。ゆったり構えて進行状況を判断/主治医やケアマネジャーからの提案は素直に聞き入れる/幼い子どもや受験生のいる家庭では施設の入所を検討する/施設の入所を断られても、専門家を頼れば、方法が見つかる
■大和出版/西村知香(監修)
■発刊:2019/8
■仕様:A5サイズ 96ページ